AWS re:Invent 2016 Serverless Follow Up行ってきた
久しぶりの参加レポ。
【大幅増枠!】AWS re:Invent 2016 Serverless Follow Up - connpass
途中で「資料は公開される」と言ってました(全てとは言ってなかったけど、たぶん全て公開されるでしょう)
公開されました。 aws-serverless.connpass.com
所感
- API GatewayとMarketplaceの連携によるAPIのマネタイズは面白そう。最初のAPI提供者としてdocomoをひっぱてこれるの流石
- AI系は眉唾なので奥手になってるけど、今回発表されたAI系サービス(Lex, Polly, Rekognition)には騙されても良いぐらい面白そうだった
LambdaのC#対応でAzure Functionsを、X-RayではTwitterのzipkinを、と競合への対策だったり追従だったりをスピーディーにやってるなぁ
メモ
会場:目黒・アルコタワーアネックス 14F
What's new with Serverless @Keisuke69
- Serverlessの機能が充実してきた
- Serverless App のCI/CD
- 相談が多かった
serverless(Lambda) follow up
Lambdaに環境変数が設定できるようになった
Serverless Application Model(SAM)
- CloudFoundationのエクステンション
- Lambdaベースアプリケーションをパッケージ&デプロイ可能に
- Yaml形式で定義
- Serverless CI/CD pipeline
- CodeCommit -> CodeBuild(new) -> CloudFormation
- ICYMI
- CloudWatchの新機能
- メトリクスでのパーセンタイル解析が可能に
- AWS X-Rayとのインテグレーション
- 今は不可能。そろそろ可能になる。
- ファンクションとサービスの依存関係を可視化
- 非同期呼び出しの滞留時間とリトライを確認(zipkin的なもの?)
- Lamba追加機能
- AWS Step Function
- ファンクション・ワークフローのGUI化と高機能化
- 待ち合わせや3回以上の試行が可能に
- Lambda Bot and Amazon Lex
- Snowball Edge
- オンプレからAWSへのシンプル・セキュアな移行(物理)
- Greengrass
- Lambda@Edge(Preview)
- 「Labmda Everywhere」
API Gateway follow up
- バイナリサポート
- APIドキュメンテーション
- Swaggerインポート/エクスポート
- Marketplaceとのインテグレーション <= ***
- Developer Portalの生成
serverless エコシステム
- datadogはLambdaの監視が無料
- ログ連携に関する問い合わせが多いため、logglyとの連携なども対応
- OSS
Introducing C# in AWS Lambda
- 資料は後程公開されるらしい
- AWS Functionsへの対抗かな
- .Net 開発者へもサーバーレスの道が開けた
- .Net Frameworkでなく、.Net Coreに対応
- 様々なAPIが提供されている
その他、使い方の説明(メソッドシグニチャやファンクションの登録方法)
デモ
- VisualStudioプロジェクトテンプレート取得
- 現在提供されているテンプレートは、空のテンプレートかDynamo / Kinesis / S3を使ったシンプルプロジェクト
- NuGetパッケージの取得でエラーになるが、「復元」を押せば正常になる
- Visual StudioからLambdaファンクションの発行も可能(Webを開かなくても良い)
- S3でイベント発行 -> Labmda起動 -> CloudWatch LogsでLambda起動イベントを確認
Introducing Amazon Lex, Amazon Polly and Amazon Rekognition
- AIサービス3つ
Rekognition
- DeepLearningベースの画像認識サービス
- 物体・シーン・顔分析・顔比較・顔認識
- 物体シーン
- 画像内のオブジェクトの位置をJSON形式で返してくれる
- 物体から写真の撮られた状況も推測してくれる「LivingRoom」「indoor」
- 顔分析
- EmotionなどもJSONデータとして返す
- 顔認識
- 他の3つはステートレスだが、これはステートフル。IndexFaceを登録する。
- US-east / US-west / アイルランドリージョンのみで利用可能
- マネジメントコンソール上で手動デモ可能
Polly
- Text to Speech as a Service
- 日本語もサポート
- SSML(Speech Synthesis Markup Language)サポート
- 部分的なボリューム・ピッチの指定などが可能
- Lexicons
- 単語やフレーズの発音をカスタマイズ可能
- 記号の読みなどを指定できる
Lex
- 音声をテキストを使った対話型インタフェース
- Alexaと同等のDeepLearning技術を使用
- Versioning / Aliasのサポート
- AIを過去の履歴に戻せる
- Mobile Hubによるコネクタ
- スマホのインターフェースとしてのLexBot
- Lexで認識した情報をLambdaに渡して処理できる
Amazon Pinpoint - ユーザーをエンゲージしよう @shimy_net
- リアルタイムモバイルユーザーエンゲージメントの実現
- 1ユーザー獲得するのに$2.14かかるという調査結果
- キャンペーン・広告を打つ -> 効果測定難しい
モバイルユーザーのターゲッティングやプッシュ通知、イベントの効果測定などを一括で可能
デモ
Introduction to AWS X-Ray
- 伝統的なデバッグプロセスは本番アプリやサービス指向、MSA、サーバーレスで構築されたアプリには適していない
- サービス間連携の調査、異なるフォーマットのログの集約・分析などが大変
サービスコールグラフの可視化
- 集めたデータから自動で生成
- 各サービスで処理にかかった時間も合わせて表示
- パフォーマンスボトルネックの特定(zipkinライク)
- デモ
サーバーレスなどでサービスを跨ったサービスに効果がある
- もちろん普通のアプリでも使える
プレビュー期間は無料
「SpeakerDeckは読み込みが遅いために無言ブクマ率が多くなるのではないか」に関する考察
TL;DR
そんなこと無さそうでした。
はじめに
気になる記事を開く。
SpeakerDeckだな。
慣れた手つきでスライドページを進める。
「・・・やはりな」
10ページも捲らない時点で、次のページが開けなくなる。
画面のタッチパネルは反応している。
いつものことだ。
しばらく待てば次のページも開けるようにもなるのだが、通勤電車の時間は長くない。
貴重な時間を割いて同じページばかり見ていてもしょうがない。
「やれやれ。」
手持無沙汰を解消するためにコメントページを開く。
・・・何かがおかしい。
ブクマ数は400を越えているのに人気コメントの1位が2スター・・だと?
奇妙だ。
体感的に400ブクマも付くエントリの人気コメントは★22★
のように、スター数が数字で表されるのが普通だ。
もしや・・・
SpeakerDeckは"はてブアプリ"で閲覧し辛いがために後で読む
的に無言ブクマが多くなるのではないか
検証
はてなブックマークエントリー情報取得API - Hatena Developer Centerを使ってブクマのコメント率を計算。
https://gist.github.com/kaakaa/06f7c2d5d84bb03c492f81451570f08f
検証の対象は、下記の検索結果からブクマ数が多いエントリ上位10個をピックアップ。
(検証対象が10個だと少ないけどURLを手で拾ってくるのが面倒なので・・)
- www.slideshare.net
- speakerdeck.com
- 「はてな」で検索
結果
実際にコメント率をカウントした結果。
コメント率はコメント有りブクマ数 / (コメント有りブクマ数 + コメント無しブクマ数)
で計算。
(コメント有りブクマ数 + コメント無しブクマ数
の結果が、はてブAPIの返すブクマ数と一致しないのは何故?)
==== Slideshare Stats ==== [0.06875 0.13523809523809524 0.10790464240903387 0.18369987063389392 0.3411949685534591 0.171523178807 947 0.08357771260997067 0.16194331983805668 0.09930139720558882 0.07058823529411765] Ave: 0.14237214205901627 ==== SpeakerDeck Stats ==== [0.08148148148148149 0.10771704180064309 0.12548015364916773 0.09612141652613827 0.0974188176519567 0. 14553990610328638 0.12313003452243959 0.08122941822173436 0.13358302122347065 0.13089267803410232] Ave: 0.11225939692144207 ==== 「はてな」 Stats ==== [0.08807134894091416 0.13563501849568435 0.1425891181988743 0.14016172506738545 0.12359550561797752 0. 09342915811088295 0.5948275862068966 0.09535452322738386 0.11131221719457013 0.0596102407336645] Ave: 0.15845864417942337
単純に平均だけ見るとSpeakerDeckのコメント率が低いように見える。
が、Slideshareの最大コメント率が34.1%
、「はてな」の最大コメント率が59.4%
と異常値が混じっている。
この2つ。
はてなブックマーク - 上司が信用できない会社の内部統制 - slideshare
はてなブックマーク - ユーザーの反応に「完全に狼狽した」 はてなブックマーク、リニューアルの意図と背景 (1/2) - ITmedia ニュース
なので、最大値と最小値を除去した形で平均をとってみた。
==== Slideshare(Median) Stats ==== [0.07058823529411765 0.08357771260997067 0.09930139720558882 0.10790464240903387 0.13523809523809524 0 .16194331983805668 0.171523178807947 0.18369987063389392] Ave: 0.12672205650458798 ==== SpeakerDeck(Median) Stats ==== [0.08148148148148149 0.09612141652613827 0.0974188176519567 0.10771704180064309 0.12313003452243959 0. 12548015364916773 0.13089267803410232 0.13358302122347065] Ave: 0.111978080611175 ==== 「はてな」(Median) Stats ==== [0.08807134894091416 0.09342915811088295 0.09535452322738386 0.11131221719457013 0.12359550561797752 0 .13563501849568435 0.14016172506738545 0.1425891181988743] Ave: 0.11626857685670909
まぁ、取り立てて述べることもなく。
結論
よく分からない
Gradleがビルド結果解析サービス Gradle.com を開始していた
Gradle.comって何?
追記:名前が変わってGradle Cloud Servicesになってました。
Gradle Inc.が提供しているSaaSです(2016/6/14現在ベータ版)。
私が初めてGradle.com
の言葉を知ったのは、下記のニュース記事だったかと思います。
Gradle Grabs $4.2 Million To Expand Commercial Company Around Open Source Build System
その頃は、まだ実体もなかったため「GradleがCIサービス始めるのか〜TravisとかCircleCIとかあるし大変だろうな〜」と思ってましたが、どうやら違うようです。
Gradle.comはビルドログを解析し、可視化するサービスのようです。
Gradle.comで見れる情報はは Build Receipt
と呼ばれる下記のような情報のことです。
- いつビルドが行われたか
- エラー情報
- 各ビルドタスクの所要時間
- ビルドが実行された環境の情報
現在は、ベータ版としてサービスを利用可能であり、かつサンプルも公開されているため、実際に見てみると分かるかと思います。
なんのために?
公式アナウンスは下記のとおりとなっています。
Gradle.com makes it possible to see what’s going on in your project, how it changes over time, and shows you how to make your software better, faster, and more reliable. For the initial release, you can upload your builds to Gradle.com, and see what we call a Build Receipt: a set of useful metadata about your build that enables you to: * Look under the hood at build tasks to optimize performance * Debug a failed build with a stack trace * Get help with ability to share your build output * See information about the build environment
簡単に言うと、ビルドログの解析を肩代わりし、ビルド結果の共有をしやすくしてくれるサービスのようです。
どうやって?
Gradleプラグインcom.gradle.build-receipt
を追加し、実行時コマンドにオプション -Dreceipt
を追加してビルドを実行すれば良いようです。
plugins { id 'com.gradle.build-receipt' version '1.2' } buildReceiptLicense { agreementUrl = 'https://gradle.com/terms-of-service' agree = 'yes' }
Agreementをビルドスクリプト内に書かせてるのが独特ですね。
Agreementを記述しないで実行すると、下記エラーが発生しました。
The Gradle.com Build Receipt license agreement has not been agreed to. A Build Receipt cannot be submitted to Gradle.com without agreement to the license. To agree to the license, include the following in your root project's configuration: buildReceiptLicense { agreementUrl = 'https://gradle.com/terms-of-service'; agree = 'yes' } For more information, please see https://gradle.com/help/plugin-license. Alternatively, if you are using Gradle Enterprise, specify the server location. For more information, please see https://gradle.com/help/plugin-enterprise-config.
実行コマンドは下記。
gradle build -Dreceipt
Run your Build内の「What will happen when I do this?」のリンクにあるように、ビルドに関する情報をgradle.comに送信しています。
ただ、ソースコードの内容や認証情報などはcaptureしないと明記されています。
ビルドが成功すると、ログの最後にBuild Receipt
のURLが出力されます。
kaakaa@kabu:~/build/pants$ ./gradlew build -Dreceipt :compileJava Download https://repo1.maven.org/maven2/org/slf4j/slf4j-parent/1.7.21/slf4j-parent-1.7.21.pom Download https://repo1.maven.org/maven2/org/slf4j/slf4j-api/1.7.21/slf4j-api-1.7.21.jar :processResources UP-TO-DATE :classes :jar :assemble :compileTestJava :processTestResources UP-TO-DATE :testClasses :test :check :build BUILD SUCCESSFUL Total time: 6.188 secs Publishing build information... https://gradle.com/r/xxxxxxxxxxxxx
出力されたリンクをブラウザで開くと、認証画面が出てきました。
メールアドレスを入力すると、入力したメールアドレスにリンクが書かれたメールが飛び、そのリンクから自分のBuild Receipt
を確認することができます。
(グローバルIPまで見えちゃうんだなぁ・・・)
感想
Build Receipt
で見れる情報は、基本的にビルドログから分かる情報なので過度に期待するものではないと思います。
ただ、チームで開発している場合、ビルド実行時の環境情報も取得できるので、ビルドエラーが発生したときの解析に役立ちそうだと思いました。
「何もいじってないのにビルド通らなくなった・・・」 -> 「ビルドレシート見せてみ?」
手を加えるのも、プラグインとAgreementを記述するだけなので負担も少ないです。
おわりに
Gradle Inc.のようなビルドスクリプトを提供する組織にとって、実際にどのようなビルドが行われているかは今後のプロダクトの方向性を決定するためにも重要な情報になるはずです。
ただ、ビルド結果を解析するためにCIサービスを提供するとなると、ビルドを実行するためのマシンリソースを潤沢に用意しておかねばならなくなり、相当大きな負担が生じるはずです。 そこで、ビルドログを解析するだけのサービスであれば、基本的にはテキストデータのみなので用意すべきマシンリソースは少なく済むはずです。
「ビルド」というものに注目すべきプロジェクトとしては、目の付け所がさすがだという印象を受けました。
jade4jでbootstrapのgridが上手く書けない
neuland/jade4j: a jade implementation written in Java
jade4j、というかインデントで構造を表すテンプレートエンジンで、下記みたいなHTMLを出力したいんだけどやりかたが分からない。
<div class="row"> <div class="col-md-4">余市</div> <div class="col-md-4">角</div> <div class-"col-md-4">響</div> </div> <div class="row"> <div class="col-md-4">ボウモア</div> <div class="col-md-4">ラフロイグ</div> <div class="col-md-4">アードベッグ</div> </div>
余市、角、響・・・などの文字はリストで渡されているものとする。
なんのことは無いbootstrap的なGridレイアウト。
ただ、3要素ごとにrow
クラスのdiv
タグを出力したいだけ。
each w,i in whiskeys if i % 3 == 0 .row .col-md-4 #{w}
とかって書くと、row
とcol-md-4
が同じインデントで出力されてしまうので、row
の意味が無くなってしまう。
と書いてる内にgrid
を検索ワードに含めて調べれば良いことに気づき、調べてみると下記リンク。
html - Jade each iteration modulus for responsive Twitter Bootstrap - Stack Overflow
これだと、3の倍数のリストを渡すようにすれば良いということらしいが、ビューとコントローラーの暗黙的な結合度が高くなるので気持ち悪いなぁ…。
jadeと同じくインデントで階層を表すhamlで調べてみた。
haml - How to create a helper for build grids in Ruby On Rails - Stack Overflow
Rubyにはeach_sliceなるメソッドがあるのね…。
今使ってるのはJava・・・。
実装しようとしたけど上手く出来なそうなので、一旦寝かしておこう。
docker rmを楽に実行したかった
docker rm
の引数にコンテナID渡すのが面倒。
なので、peco使ってインタラクティブにコンテナID選択できるよう下記のaliasを設定した。 peco で Docker の container ID を楽に選択する alias - Qiita
だけど、普通にdocker rm `P`
とかで実行しようと、alias実行で取ってきたコンテナIDをコマンドで実行しようとしてしまうのでうまく行かない。
kaakaa@kaakaa-System-Product-Name:~$ docker rm `P` 138a67d406ca: コマンドが見つかりません docker: "rm" requires a minimum of 1 argument. See 'docker rm --help'. Usage: docker rm [OPTIONS] CONTAINER [CONTAINER...] Remove one or more containers
ちょっと悲しいけど docker rm `echo P`
することでzsh上なら動くようになった。
ただ、自分のbash環境だと上みたいなエラー・・・。
これで良いのか感が拭えない。
Mastodonについて思いの丈を
この記事はMETALバンド Advent Calendar 2015 - Adventar の17日目の記事です。
昨日は Natsumi Akai さんの クリーンボイスとスクリームが魅力な女性ボーカルFlyleaf | 音楽 | なちこブログ | Webクリエイターなちこの旅 でした。
FlyleafはDir en greyの薫が紹介してたので知って、1st買いました。
フロントマンとしてのレイシーは色んな意味で魅力的でしたが、まさか脱退してしまうとは…。
というわけで第一回 LoudPark 06出演繋がりということでMastodonの紹介を。
紹介
Mastodonはジョージア州・アトランタ出身にて、High on Fireのライブで出会ったメンバーが2000年に結成。
ジャンルはWikipediaによるとプログレ/スラッジ/オルタナティブメタルと、ちょっと取っ付きにくい印象。
しかし、結成当初こそアンダーグラウンド臭の強いスラッジコアでしたが、メジャーデビューあたりからプログレッシブかつメロディアスさが増していき、最近ではメロディアスどころかポップさすら兼ね備えてくるなど、色んな層にアピールできる魅力を持ったバンドです。
最近のポップ化路線については元々MastodonをメタルバンドにしたくないというBrent Hinds(g,vo)の意向が強く、Crack The Skye
(2009)の頃にBrentが打ち出す方向を推し進めていこうというバンドとのしての決断があったそうな。
*1
このBrentさんは中々のエンターテイナーで、グラミー賞では素行の悪さにより会場から締め出されたり*2、MTVかなんかののイベントで一緒になったSystem of a DownのShavoと喧嘩になって瀕死の重傷を負うなど*3、話題に事欠かないのが魅力。
音楽の方に話を戻すと、Mastodonとして公式にリリースされているカバー曲も Thin Lizzy / ZZTop / Metallica / Melvins / Flaming Lips / Feist / Harry Nilsonなど多岐に及んでおり、そのあたりからもMastodonのジャンルレスさが伺えます。
最初に記事書こうとしたときに、ここらへんの情報ばかり集め始めてて 「思いの丈」というよりも、ただのWikipediaっぽくなったので、お蔵入りしました。
お蔵入りしたものはMastodonに。
出会い
Mastodonと出会ったのは2006年の末頃。
自分は大学生で、特に趣味も無かったので音楽を趣味にしようと、安い輸入盤をいろいろ漁って洋楽を聴き始めた頃でした。
最初の頃はDeftonesやらSystem of a DownやらのUSヘヴィロックあたりにハマり始め、この年のサマソニのトリだったMetallicaの映像なんかを見てメタル熱が高まっていました。
そんな時に、ふとした時に見たMTVかなんかのメタルPV特集みたいなので出会ったのが Wolf is Loose
。
(YouTubeにPVが無かった…)
手数の多いドラムに勢いのあるリフ、咆哮するボーカルに圧倒されつつ、中盤の単音ツインの下降フレーズあたりでもうやられました。初っ端ブチギレてるのに中盤ダンディー。
今は無き横浜 HMVで、この曲の入ってるBlood Mountain
を購入してからはアホみたいに聴いてました。
オススメ
Blood Mountain
はMastodonとして3作目のフルレングスで、メジャーデビューアルバムでしたが、Mastodonの名盤と言えば、その一個前にリリースされたLeviathan
だと思います。
Leviathan
のオープニング曲であるBlood and Thunder
は今でもライブのラストを飾るMastodonの代表曲。
名リフ100選みたいな企画でもちょこちょこ名前が挙がったりします。
そして、Leviathan
とは別に、もう一つのMastodonの名盤だと思ってるのがCrack The Skye
(2009)。
アルバム1枚を通じて一つのストーリーとなっており、10分超えの曲が2曲含まれてるなど、Mastodonのプログレッシブさの金字塔。
(ただ、Dream Theater的なプログレ感を求めると肩透かしをくらうかと)
下に貼ったのはアルバムのラストを飾る10分超えのThe Last Baron
。
めまぐるしく展開を変えながら襲い来るヘヴィネスと、イントロ・アウトロでのBrentのギターソロは圧巻。
ただこのアルバム。国内盤のボートラでは何故かこの曲の後にZZ TopのJust Got Paid
のカバーを入れてくるという、雰囲気も何もあったもんじゃない選曲。
さらにこの作品のリリース時期にSummer Sonic 09で来日するのですが、アルバムの雰囲気とは正反対の真っ昼間のマリンに出番を持ってくるという悲劇も…。
その後、The Hunter
(2011)、Once More 'Round The Sun
(2014)がリリースされますが、ココらへんの作品は今までのエッセンスを取り入れつつ、更にキャッチーさを含んできます。
最新作のコレなんかはとってもキャッチー。
(最近のPVはメンバあまり出てこないし、ストーリーも訳分からんのが多くて、何考えて作ってんのかよく分からんです。これは珍しくメンバが出てくる。)
アルバムとしてポップさを増すごとにチャートの順位も上昇していき、The Hunter
ではBillboard 200で初のTop10入り、Once More 'Round The Sun
では6位にランクインするなど、名実共にメタルの次世代を担う存在となってきています。
最近では各メンバのサイドプロジェクトも活発になってきており、先日紹介した*4 Troy(b,vo)の参加しているKiller Be Killedなんかは単体のバンドとして見ても好きなバンドです。
また、来年にはBrent(g,vo)がBen Weinman(Dillinger Escape Plan)、Tomas Pridgen(ex-Mars Volta)らと組んだGiraffe Tongue Orchestraのリリースが控えており、そちらも期待大です。
その他のサイドプロジェクトについてはお蔵の方に雑多にまとめてます。
https://gist.github.com/kaakaa/a358e871cc0710f149f8#サイドプロジェクト
来日
海外との温度差が開いてきた印象のあるMastodonですが、来日公演はそこそこ多いです。
High On Fireらと共演したExtreme The Dojo Vol.5が初来日で、次の来日公演もExtreme The Dojo Vol.11。Vol.11はISIS / Converge / Mastodonというカオティックコア/ポストメタルファンなら垂涎もののラインナップでした。(見たかった…)
その後、2006年には第一回Loud Parkと、それに伴うSlayerの単独公演のオープニングアクト。
そして悪夢の SummerSonic 09 出演から、今年久しぶりの来日は念願の単独公演。
今年の単独公演のラストでBran Dailor(dr)が「待たせてごめん。すぐ戻ってくるから。」と言ってくれていたので、次回の来日は近いはず。
あと個人的にはHigh on Fire/Kyleasa/Floorなんかも出演してたFunFunFunFest2010に単身渡米したのは良い思い出。
Mastodonのライブは圧倒的な演奏力と、ちょっと物足りないボーカルというのが定説。
まぁ、好きなら良いんだよそれで。
おわりに
スラッジコア、プログレメタル、ポップメタルと時代とともに色々な音楽性を取り入れつつも、Mastodonとしての軸がぶれてないので、次の作品がどの方向に行くのか楽しみです。
明日は T302さん の「Soilworkの良さを伝えたい」です。
*1:MASTODON's Brent Hinds: "I Fucking Hate Heavy Metal and I Don't Want To Be In A Heavy Metal Band" - Metal Injection
*2:So, MASTODON's Brent Hinds Got Kicked Out The Grammys (Allegedly) - Metal Injection
*3:Mastodon's Brent Hinds' VMAs Head Injury Due to Fight With System of a Down Bassist | Rolling Stone
*4:来日して欲しいMetalバンド - Metalバンド Advent Calendar 2015 - kaakaa Blog
来日して欲しいMetalバンド - Metalバンド Advent Calendar 2015
この記事はMETALバンド Advent Calendar 2015 - Adventar の15日目の記事です。
昨日は 120reset さんの 久しぶりにX JAPANを見たら吹っ飛んだ · Hi light & Deep shadeでした。
X Japanはバンドで紅とかSadistic Desireをカバーしてたりします。
バンドメンバーがXとか聖飢魔IIとかの国内メタルが好きで、それがきっかけで聴き始めましたが、テクニックもキャラクターも際立ってて面白いですねー。もっと早くから聴いておけば良かった。
今回はアドベントカレンダーの枠が空いてたのでKayo Dotの来日決定の宣伝も兼ねてエントリ書きます。 (Kayo Dot来日主催の方とはなんの関わりもないです。ただのファンです。念のため。)
Kayo Dot
「来日して欲しい」を考えた時に名前も挙がらないぐらい有り得ないと思いましたが、来日決まっちゃったよ。
Kayo Dot来日決定で盛り上がるTwitterタイムラインとは裏腹に、当日スカスカになりそうな予感もしたので宣伝も兼ねてのエントリ。
ただ、Kayo Dotはメタル
というとちょっと微妙なところで、アヴァンギャルド/エクスペリメンタルとかポストメタルとかそっち方面。
とは言え、長尺の曲の所々にメタリックなサウンドを入れてきたりするので、メタル
の括りに入れても良いかと。
興味を持った方は、主要人物のToby Driverの昔のバンドMaudlin Of The Wellなんかも掘ってみると面白いと思います。
来日公演主催のRealising Mediaさんは来日決定の1年前にこんなツイートしてたりしたんですね。
こんな感じでオーディエンスの反応見えるようになったのもITの進化の賜物ですね。 明日からも頑張りましょう。
Killer Be Killed
こっからはタイトルどおり来日決まってない勢。
Killer Be Killed
は後日紹介予定のMastodonのフロントマンTroy Sandersのサイドプロジェクト。
好きなバンドのメンバーのサイドプロジェクトはオリジナルを超えることがあまりないという印象があるのですが、コレは良いです。 メンバも豪華。
- Troy Sanders(Mastodon)
- Max Cavalera(Cavalera Conspiracy, Soulfly)
- Greg Puciato(Dillinger Escape Plan)
- Dave Elitch(Antemasque, ex-Mars Volta)
下に貼ったのは1枚目のアルバムの1曲め。惚れました。
結成当初はMax Cavaleraが昔やっていたNailbombのような音楽を志向していたらしく*1、そんな感じの粗暴さと、MastodonやDillinger Escape Planなどのメロディアスさとカオティックさを兼ね備えた感じが格好いいです。 上に貼った曲のGreg Puciatoが唄うサビとかなんかは、元のバンドでは想像できないほどキャッチーで疾走感があったりするので、そんな意外性も面白いです。
今年春先のオーストラリアツアーから活動休止してたっぽいですが、Antemasqueの活動を優先するためにツアー前に抜けたDave Elitchに代わって、Ben Koller(Converge)が参加して、自作を作り始めているというニュースが。*2
カバレラさん、Mastodon、Dillenger Escape Plan、Convergeとか…素敵です。
来日と共に次作も期待してます。
Red Fang
オレゴン州出身の4人組。2005年結成。
こっちは頭空っぽで聞くような疾走感のあるストーナーメタル。 PVは毎作ビール飲んでたり、内容も馬鹿馬鹿しいので楽しさ満開。
野外の夏フェスとかでビール片手に見たい。
YOB
こちらもオレゴン州出身の3人組。1996年結成。
Red Fangとは打って変わって、コチラはズルズル引き摺る長尺ドームメタル。
暗黒ドゥームだけど、メロディはちゃんとあって、しかも長尺ってところにとても惹かれます。
展開もゆっくり進行していくので作業用BGMにもGood!!
ただ、ライブ行くとなるとあまり動きがなさそうなので腰痛が心配…そんな年になりました。
YOBはPitchforkのTop of Metal 2014で3位とかになってるので、そこそこ知名度はありそうな気がするけど全然名前をみたことが無いような。*3
どんな評価なんでしょ。
METALバンド Advent Calendar 2015 - Adventarは明日も参加予定の方がいないようなので、どなたかいかがでしょう?
明日がなければ明後日もkaakaa_hoe_progの「Mastodonについて思いの丈を」です。