kaakaa Blog

この世は極楽 空にはとんぼ

Mastodonについて思いの丈を

この記事はMETALバンド Advent Calendar 2015 - Adventar の17日目の記事です。

昨日は Natsumi Akai さんの クリーンボイスとスクリームが魅力な女性ボーカルFlyleaf | 音楽 | なちこブログ | Webクリエイターなちこの旅 でした。

FlyleafはDir en greyの薫が紹介してたので知って、1st買いました。
フロントマンとしてのレイシーは色んな意味で魅力的でしたが、まさか脱退してしまうとは…。

というわけで第一回 LoudPark 06出演繋がりということでMastodonの紹介を。

紹介

Mastodonはジョージア州アトランタ出身にて、High on Fireのライブで出会ったメンバーが2000年に結成。

ジャンルはWikipediaによるとプログレ/スラッジ/オルタナティブメタルと、ちょっと取っ付きにくい印象。
しかし、結成当初こそアンダーグラウンド臭の強いスラッジコアでしたが、メジャーデビューあたりからプログレッシブかつメロディアスさが増していき、最近ではメロディアスどころかポップさすら兼ね備えてくるなど、色んな層にアピールできる魅力を持ったバンドです。

最近のポップ化路線については元々MastodonをメタルバンドにしたくないというBrent Hinds(g,vo)の意向が強く、Crack The Skye(2009)の頃にBrentが打ち出す方向を推し進めていこうというバンドとのしての決断があったそうな。 *1

このBrentさんは中々のエンターテイナーで、グラミー賞では素行の悪さにより会場から締め出されたり*2、MTVかなんかののイベントで一緒になったSystem of a DownのShavoと喧嘩になって瀕死の重傷を負うなど*3、話題に事欠かないのが魅力。

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音楽の方に話を戻すと、Mastodonとして公式にリリースされているカバー曲も Thin Lizzy / ZZTop / Metallica / Melvins / Flaming Lips / Feist / Harry Nilsonなど多岐に及んでおり、そのあたりからもMastodonのジャンルレスさが伺えます。

最初に記事書こうとしたときに、ここらへんの情報ばかり集め始めてて 「思いの丈」というよりも、ただのWikipediaっぽくなったので、お蔵入りしました。
お蔵入りしたものはMastodonに。

出会い

Mastodonと出会ったのは2006年の末頃。

自分は大学生で、特に趣味も無かったので音楽を趣味にしようと、安い輸入盤をいろいろ漁って洋楽を聴き始めた頃でした。
最初の頃はDeftonesやらSystem of a DownやらのUSヘヴィロックあたりにハマり始め、この年のサマソニのトリだったMetallicaの映像なんかを見てメタル熱が高まっていました。

そんな時に、ふとした時に見たMTVかなんかのメタルPV特集みたいなので出会ったのが Wolf is Loose
YouTubeにPVが無かった…)

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手数の多いドラムに勢いのあるリフ、咆哮するボーカルに圧倒されつつ、中盤の単音ツインの下降フレーズあたりでもうやられました。初っ端ブチギレてるのに中盤ダンディー
今は無き横浜 HMVで、この曲の入ってるBlood Mountainを購入してからはアホみたいに聴いてました。

オススメ

Blood MountainはMastodonとして3作目のフルレングスで、メジャーデビューアルバムでしたが、Mastodonの名盤と言えば、その一個前にリリースされたLeviathanだと思います。
Leviathanのオープニング曲であるBlood and Thunderは今でもライブのラストを飾るMastodonの代表曲。
名リフ100選みたいな企画でもちょこちょこ名前が挙がったりします。

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そして、Leviathanとは別に、もう一つのMastodonの名盤だと思ってるのがCrack The Skye(2009)。
アルバム1枚を通じて一つのストーリーとなっており、10分超えの曲が2曲含まれてるなど、Mastodonのプログレッシブさの金字塔。
(ただ、Dream Theater的なプログレ感を求めると肩透かしをくらうかと)

下に貼ったのはアルバムのラストを飾る10分超えのThe Last Baron
めまぐるしく展開を変えながら襲い来るヘヴィネスと、イントロ・アウトロでのBrentのギターソロは圧巻。

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ただこのアルバム。国内盤のボートラでは何故かこの曲の後にZZ TopのJust Got Paidのカバーを入れてくるという、雰囲気も何もあったもんじゃない選曲。
さらにこの作品のリリース時期にSummer Sonic 09で来日するのですが、アルバムの雰囲気とは正反対の真っ昼間のマリンに出番を持ってくるという悲劇も…。

その後、The Hunter(2011)、Once More 'Round The Sun(2014)がリリースされますが、ココらへんの作品は今までのエッセンスを取り入れつつ、更にキャッチーさを含んできます。  

最新作のコレなんかはとってもキャッチー。
(最近のPVはメンバあまり出てこないし、ストーリーも訳分からんのが多くて、何考えて作ってんのかよく分からんです。これは珍しくメンバが出てくる。)

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アルバムとしてポップさを増すごとにチャートの順位も上昇していき、The HunterではBillboard 200で初のTop10入り、Once More 'Round The Sunでは6位にランクインするなど、名実共にメタルの次世代を担う存在となってきています。


最近では各メンバのサイドプロジェクトも活発になってきており、先日紹介した*4 Troy(b,vo)の参加しているKiller Be Killedなんかは単体のバンドとして見ても好きなバンドです。

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また、来年にはBrent(g,vo)がBen Weinman(Dillinger Escape Plan)、Tomas Pridgen(ex-Mars Volta)らと組んだGiraffe Tongue Orchestraのリリースが控えており、そちらも期待大です。

その他のサイドプロジェクトについてはお蔵の方に雑多にまとめてます。

https://gist.github.com/kaakaa/a358e871cc0710f149f8#サイドプロジェクト

来日

海外との温度差が開いてきた印象のあるMastodonですが、来日公演はそこそこ多いです。

High On Fireらと共演したExtreme The Dojo Vol.5が初来日で、次の来日公演もExtreme The Dojo Vol.11。Vol.11はISIS / Converge / Mastodonというカオティックコア/ポストメタルファンなら垂涎もののラインナップでした。(見たかった…)

その後、2006年には第一回Loud Parkと、それに伴うSlayerの単独公演のオープニングアクト
そして悪夢の SummerSonic 09 出演から、今年久しぶりの来日は念願の単独公演。

今年の単独公演のラストでBran Dailor(dr)が「待たせてごめん。すぐ戻ってくるから。」と言ってくれていたので、次回の来日は近いはず。

あと個人的にはHigh on Fire/Kyleasa/Floorなんかも出演してたFunFunFunFest2010に単身渡米したのは良い思い出。

Mastodonのライブは圧倒的な演奏力と、ちょっと物足りないボーカルというのが定説。
まぁ、好きなら良いんだよそれで。

おわりに

スラッジコア、プログレメタル、ポップメタルと時代とともに色々な音楽性を取り入れつつも、Mastodonとしての軸がぶれてないので、次の作品がどの方向に行くのか楽しみです。

明日は T302さん の「Soilworkの良さを伝えたい」です。